最近の企業に問われるものとは?⑦
「桜宮高校バスケ部キャプテンの自殺」という、子を持つ親としては心の痛む事件がありました。
正直とても複雑な思いです。
我が家の娘もミニバス・中・高・大とバスケット部で、高校のときにはインターハイに出ました。
その娘も中学校のときには、顧問にたたかれ・蹴られ・走らされ・・・ まぁ傍から見るとかなりしんどい状況だったのではないかなぁ・・・ と思うのですが、愚痴ひとつこぼしたことはありませんでした。 陰では部員皆で顧問をボロカス言っていたようですが(笑)
ただ、その顧問とは25歳になった今も、年に2回は学年を超えた部員が集まって飲み会を開いています。
そして大好きだし、今までの人生で出会った人の中で一番信頼しているそうです。
その娘と話していて「なるほど」と思ったことがありました。
その先生(桜宮高校)もタケちゃん(娘の顧問)もバスケ部を強くしたい、全国に出て感じるもの・得られるものを与えてやりたいと思う気持ちは同じなんだと思う。 ただその手を挙げているときの気持ちが違ったんじゃないのかな。 タケちゃんはたたいてるとき、蹴ってるとき、私にもだけど自分にも腹立ててたもの。 そういう気持ちってたたかれる側にも伝わるから。 その先生の指導を見てないからなんとも言えないけど、キャプテンだった子でしょ。 殴ったり蹴ったりはみせしめだったんだと思うなぁ。 それをマスコミで「体罰」って・・・ ちょっと違う気がする。 キャプテンの子は別に悪いことしてないんだし。
「みせしめ」ね。 「なるほど」でした。
要するにこれは軍隊教育ですね。 言うこときかないと、こうなるよ。 やることやらないと、こうなるよ。 頭ごなしに押さえつける為のスケープゴートにされたってことです。
それは「自分は何も悪いことはしていない」と思っていたであろう(実際優秀な生徒さんだったようですよね)キャプテンの子には、響くものはなかったでしょう。 そして周りの子達にしても、何も悪いことをしていないキャプテンが殴られることには必然性は感じてはいなかったと思います。
本当に気の毒な話であり、それを「体罰」「体罰」って・・・違うんじゃないの??? って言うのが私の意見。
そして、これを受けた大阪市長さんが何やら色々やってくれています。
様々な意見があり、それがそれぞれの視点から見た見え方で、正でも誤でもないのだと思います。
誰もに良かれと思う妥協案は、当然輪郭がぼやけます。
トップに立つ者には決断が必要で、独断はありだと思います。 が、独裁はいけない。
十分な話し合いをした上での「体育科廃止案」だったり、教師の異動だったりするのでしょうか。
この事件の本質が「体罰」としている時点で、どうにもスピンコントロールを感じてなりません。
そりゃ「虐待」よりも「体罰」のほうがマシですものね。
でもねぇ、「体罰」はいけないことだから、その罰でこんな風にしましたよ で、済む問題じゃぁないですよね。
大阪市長さんの決断は何もしないよりマシだとは思います。
長い目で見たとき、どこかで今回のことが突破口だったと思える日が来るのかもしれません。
現状のままで話し合いを続けるよりは、何か一つでも目新しいことをしかけた上で話し合いを続行するほうが、また新たな展開が起きるのかもしれません。
「独断」はあり、というより、どんな組織でもトップに立つ者は独断するしかありません。 誰のせいでもない。 自分で決めたこと って。
でもその「独断」に至るまでを「独裁」で決めてしまってはいけません。
組織である以上、全ての意見に耳を傾けた上で決断する。
これが一番大切なのではないでしょうか。
どうも母親としての気持ちの方が勝ってしまい、それこそ輪郭のボケた主張になってしまいました。(笑) 申し訳ないm(__)m